オートフォームジャパン
代表取締役社長からのメッセージ

December 2024
Share this post

お客様各位

ニュースレター読者の皆さま

 

2024年も残りわずかとなりました。振り返ると今年は年が明けてすぐの1月1日に能登半島地震が発生し、2日に羽田空港での航空機衝突事故という非常に痛ましい大きな災害と事故があり、どのような1年になるのか不安を感じざるを得ないスタートとなりました。自民党の新しい総裁の誕生すぐ後に行われた10月の衆議院選挙では、与党が過半数を確保することができずに今後の政権運営の安定に不安を残す結果となりました。残念ながら、私たちの生活に関わる政策課題の解決がどのように進むのかが非常に不透明な状況です。変化が激しく、先の読めない時代になっていると言われて久しいですが、ビジネス面だけでなく生活面においても、将来の不透明さを実感する年であったように感じます。

 

皆さまに多くの製品をご採用いただいたおかげで、今年もオートフォームジャパンは大きな成長を果たすことができました。日頃よりAutoFormをご活用いただいている皆さまに、心より感謝申し上げます。

成長の原動力は、OEM、Tier1、さらには材料メーカーの方々によるAutoForm製品の採用の増加です。新興EVメーカーの台頭もあり、NEV (New Energy Vehicle)というキーワードが示すように、さまざまな選択肢が消費者に提案されることで、消費者の興味も多岐にわたり、その移り変わりも速くなっています。今まで以上に消費者ニーズを反映させた商品をいかに早く市場に投入できるかが、OEMの競争結果を決定する要因の1つとして重要になっています。そこで、BiWやプレスの領域でも各OEMにおいてリードタイム短縮が経営の重要テーマとなり、新たな材料やBiW構造への挑戦を達成しつつ、従来に比べて開発期間の短縮が必須となっています。そこには、OEMだけでなくTier1や材料メーカーをはじめとしたサプライヤーの提案力が求められ、SE強化が大きなテーマとなる中で、AutoFormの採用が進められたと理解しています。成長率を製品別で見ると、新しい製品である、AutoForm-Assembly製品の次に、素早い製品形状の検討や新しい工程案の評価を可能とするAutoForm-DieDesignerの躍進が見られ、これがトレンドを示しています。

 

今回のお客様事例のコーナーは、通常のAutoFormの活用事例ではなく、激動の自動車産業を生き抜く鉄鋼メーカーとして、現在をどのように捉えているのか、そしてその中でどう戦っているのかを、JFEスチール株式会社の飯塚様と飛田様にご協力いただき、インタビュー形式でお考えを掲載しています。単に材料を供給するだけでなく、衝突安全、軽量化を実現するための設計支援、成形性を向上させる工法提案、寸法精度対策、接合技術などをトータルでご提供されています。このように新車開発の初期段階から体系的なソリューションでOEMを支援し、さらに顧客との共同研究を推進する施設が機能することで、まさに顧客のパートナーとしてのポジションを確立していることが印象的でした。先の見えない大きな変化の中だからこそ、オートフォームジャパンもお客様である皆さまに難題を乗り越えていくパートナーとして認めていただけるように、SE強化のお手伝いにとどまらず、さまざまな課題に今まで以上に対応できるよう努めなければならないと実感しました。

飯塚様、飛田様、インタビューにご協力いただき、誠にありがとうございました。

 

来年秋にはユーザー会を開催いたします。皆さまのお考えや事例を共有していただきながら、ユーザー様同士の交流の場となることを願っております。2025年も引き続き簡単ではなく、むしろ今年以上に厳しいビジネス環境が続くことが予想されています。日本経済の根幹である製造業の皆さまとご一緒できていることを誇りに、これからも成長してまいりたいと思います。

 

本年も格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございました。少し早いご挨拶となりますが、皆さまとご家族のご健康を心よりお祈り申し上げます。どうぞ良いお年をお迎えくださいませ。

 

オートフォームジャパン株式会社

代表取締役社長

鈴木 渉

In this issue

In this issue​